pixiv女子プロ野球のコメンタリー・アーカイブブログ(仮)

2012年にスタートしたpixiv交流企画「pixiv女子プロ野球」について語っていくブログとなります。質問等あれば、コメントを頂ければ幸いです。

2024年3月10日オープン戦第3節振り返り

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広島レッドリーブス

オープン戦とは言え連勝を目指したい3試合目は、敵地横浜スタジアムでの横浜アクアマリンズ戦。
先発を託した山村はFAで加入しながら昨季は十分な活躍を見せられず、今季は巻き返しを図るシーズン。強力横浜打線を相手に6回を投げて許した安打は2本のみ。6回に迎えたピンチもしっかり凡打で断ち切り、先発としての役割を十二分に果たしてくれました。しかし打線は横浜のエース・八名瀬を打ち崩せず、試合は膠着します。
展開が動いたのは7回表、広島の攻撃。先頭の地下が四球を選び、代走起用された加藤がすかさず盗塁。続く石渡の安打でチャンスを広げ、この日5番に座った涼宮の犠飛で待望の先制点を挙げました。しかしその直後、裏の守備でセットアッパー候補のベテラン七川が相山、卜部に連続長打を浴びて同点に追いつかれます。
広島は負けじと続く8回に代打銀のソロホームランで勝ち越し。しかしその後の得点圏を生かせず1点止まりで、直後の守備で新加入の小椋が3安打を集中され2失点。逆転を許してしまいます。
最終回は横浜の守護神・矢作を攻め立てるものの、得点にはつながらずゲームセット。敵地で痛い逆転負けを喫してしまいました。

3月10日のプレイヤー・オブ・ザ・マッチ

山村つゆ:6回2安打無失点の好投でアピールに成功
前述の通り、山村は昨季広島へFAで加入。先発ローテーションの一角として期待されたものの、1勝を挙げるに留まり防御率は6点台と不本意なシーズンとなってしまいました。
それでもこの試合は強打者がずらりと並ぶ横浜打線を2安打2四球に抑え込み、堂々たるピッチングを展開。よくこう言った試合では「シーズン中に取っておけよ」となるのですが、いやいやそれは待て。「オープン戦(練習)で出来たんだからレギュラーシーズン(本番)でも出来る」と言うメンタリティーを持ってほしいですね。



うちの子の成績

上野まなみ:8番・捕手でスタメン、5回に守備交代。2打数2安打

後述しますが今節のうちの子は散々でした。その中で唯一活躍を見せたのは上野と言っていいでしょう。5回から退いたのはオープン戦特有の起用と思うので、そこはまあね?

永井愛梨:登板なし

稲垣夏希:9回に代打から途中出場。四球をもぎ取る

この日スタメンを外れた稲垣は、9回に代打で出場。横浜の守護神矢作から四球を選び、出塁して代打の役割を果たしてくれました。
公示を見て頂ければ分かりますが、四球となった矢作の投球は「Perfect」です。PGBの試合シートでは投手の投球をPerfect、Good、Normal、Badの4段階で表して打者との結果が決まるのですが、Perfectは投手にとっては最良の結果です。そのPerfectで四球とした稲垣は、自分の持ち味を最大限に生かした打席になったのではないかと思います。

澤野優希:7回に代走から途中出場。1打数無安打1三振

反対に広島のうちの子で、澤野は「喝!」と言わざるを得ません。
まず起用された7回の代走は無死1・3塁の1塁ランナーですが、この場面で盗塁を失敗するのは擁護出来ない。と言うのも野球を知っていればご存知だと思いますが、1・3塁で1塁ランナーが盗塁を仕掛ける場合、捕手が二塁へ送球するとその隙に3塁ランナーが本塁を突く可能性があるため、結論から言えば九分九厘1塁ランナーの盗塁は成功します。その場面で1塁ランナーの澤野が盗塁失敗となれば、「代走の意味って?」となります。PGBの試合シートのは牽制死の概念が明記されていませんが、多分そんなポカをやったんだろうなと…………。ちなみのこの後先述した涼宮の犠飛があったわけですが、このポカがなければランナーが残った状態で後続に繋げられたのに、となるとこれが大きなミスとなるのがお分かりになるかと思います。
そして8回に回った打席では、2死満塁で回った追加点のチャンスで三振。打撃に関しては「安打を3割、出塁を4割記録出来れば一流」の世界なので、「必ず打て」とは言いません。が、ミスのあとにそれはまあ…………首脳陣から信頼されなくなるよね、と言う話ですよね。
あまりに不甲斐ないので長文になってしまいましたが、今後文量が「バロメーター」になることがあるので、まあ楽しみに…………しないでください。自分が楽しくない。

櫻井茉央:6回に救援登板。0.2回3安打2本塁打3失点で敗戦投手

櫻井は今季初登板がこの試合となりましたが、ウィンターリーグから懸念していた球威不足がいきなり来てしまいました。最初の2アウトは三振を奪えたんですが、大阪・稲瀬にバックスクリーンへソロ本塁打を叩き込まれた後にガタガタと崩れてしまいました。精神面の弱さが課題のひとつだし、稲瀬の後が4割経験者の鳴上、そして強打の赤弘と続いたのは高卒ルーキーには辛かろうと思いますが、アピールが大事な場面でこの崩れ方はかなり悪いです。フィジカル面も含めて、当面の課題ですね。

水野遥奈:9回に救援登板。1回2安打2失点ながらセーブを記録

この日の大阪対名古屋は、うちの子では名古屋で櫻井が打たれたら大阪では水野も打たれました。なんでそうなんねん。
しかし確かに2失点は評価出来ませんが、水野が任されている守護神と言う仕事は「リードを保てば成功」です。この先も打たれ続けると守護神の座を失陥することになるとは思いますが、その点ではまあセーブを記録したので良しとします。ファンの胃はボロボロになったと思いますが。

大下彩希:8回に代打から途中出場。1打数無安打

福岡では、うちの子の大下と野村は2人ともベンチスタート。大下はこれまたうちの子・大野とのマッチアップでしたが、チャンスでレフトフライに倒れました。まあ代打1打席の外野フライは特段マイナス評価することでもないかな。

野村友梨奈:7回に守備から途中出場。1打数無安打

野村は守備からの途中出場で、9回に回ってきた打席は東京・萱村のサークルチェンジを引っ掛けてのセカンドゴロ。こちらも特にマイナスではないですが、東京では実績豊富な萱村の、完璧なコースに落ちたサークルチェンジに三振を喫しないのだから、手前味噌ながらバットコントロールはさすがです。

大野クリスティーナ:7回に救援登板。2回2安打1失点で敗戦投手

同じ日に2人敗戦投手はキツい、ですが大野に関してはそこまで。被本塁打の1失点はHARUMIが相手だったので、抑えればアピールにはなったんですけど致し方なしか。1イニング目はいきなり2四球を与えながら自らのフィールディングとバックの好プレーもあって無失点で凌ぎ、2イニング目も被本塁打の後もピンチを招きながら最少失点で抑えました。これを続けていけば、そうそう食いっぱぐれることはないはず。



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